うみひつじのブログ

いじめられている人たちの逃げ場を作りたい

ピンチをチャンスに。いじめは人間関係の振る舞いを学ぶ修行

こんばんは。

一週間が終わりました。ホッとしている人、やっと安楽の日を手に入れたような気がしている人、色々いると思います。

 

個人主義が強くなり、自己主張が増えている世の中で今学校にいる学生たちは私の時より大変なのだろうなと思います。

楽観的なコメントに見えてしまうでしょうが、想像に限界があります。

私が高校生のころはラインはなかった。

私が中学生のころはやっとパソコンでメールをして喜んでいた時代でした。

今や学校外でも友人とつながる時代ですから、友だちとの思い出がたくさんできる反面、逃げ場がなくなるという切迫感を感じます。

いじめという特殊な状況だと余計にそのストレスが膨らみ、重荷になっていくのだと思います。その点で企業で働いて嫌な上司と仕事しなければいけない社会人よりキツイ環境です。

「友だち」の仮面を付けて繋がりを求める社会では、言い訳して逃げられないのですから。

 

しかしある意味、こうした学校環境は将来の社会を先取りしているのではないかとも思います。

将来、オフィスがなくなると言われています。

電車に乗って会社に行くサラリーマンたちが街から姿を消すかもしれない。

そうするとさらに重要視されるようになるのは「人間性」です。

今までは顔を合わせて仕事をしていたのですから、一緒にいる時間が長ければ長いほど別に好みではなくてもその人に愛着が生まれていきます。

しかしオフィスがなくなれば毎日顔を合わせることもない。

より、個人のキャラクターが重要視される時代が訪れるでしょう。

 

個人の人間性、キャラクターは武器になります。

その理由はみんなに良い顔をするから、ではなく、キャラクターで人との関係を結び、コミュニティを築けるからです。

ちょっと想像して欲しいです。例えば学校の行事の準備で、重い荷物を運ばなければいけないとき。でも一人では無理そうだというときは、仲の良い友だちで、手伝ってくれそうな優しい人を選ぶのではないでしょうか。

また別の場面で、クラスの前で司会をしなければいけなくなったとき。先生が好きにパートナーを選んでね、と言われたらあなたは仲が良くて自分を助けてくれて、みんなを惹き込むキャラクターを持っている友人を選ぶのではないでしょうか。

 

仕事でも同じです。

この人なら、やってくれる!

そう思われるように、自分独自のキャラクターを作り上げていくのがいいです。

 

今後どんどんIT化が進む中で、今の私のキャラクターでどこまで通用するか、正直不安です。大学時代に得た仲間たち、海外経験で得たコミュニティはありますが、それを活用できるほどの能力は身についていません。

要はITを使いこなせていないです。

でも今、学生の方は嫌でもITコミュニティに縛られた仲が身を置かざるを得ないのです。これは考えようによっては強みになります。

とくにいじめられている人にとって、圧倒的不利な状況からの解決策を練るために、自分の振る舞いをどうするかの戦略を立てたとすれば、これも人材開発業です。

同級生より早く、社会経験を得るのと一緒です。

いじめる側の子たちは人間関係にもまれないまま社会に出ます。そうすると、社会には幅広い年齢のもっと意地悪な人がたくさんいますから、会社でいじめられることもあるでしょう。

するといじめに対する戦略を人生で初めて練ることになります。これは失敗確率が結構高いです。

もしいじめられっ子が会社でいじめられたとしても、人生二回目以降の経験です。状況を分析して振る舞い方を考えるでしょう。そして衝撃が少ないです。

これは必ずしも逃げるな、ということではありません。

いじめられている状況に身を置きながら色んな方法を日々試す方法もあります。

いったん退避して戦略を練る手段もあります。

先生たち、もしくは教育委員会へリークする方法もあります。

いろんな攻略法が取れます。どれを選ぶかを自分の考察で決めるという経験は、今は苦しくてもずっと未来永劫苦しいわけではありません。大丈夫。

一つ言うのであれば、失敗をしてもリスクを最低限に抑える選択をしたほうがいいです。もうお分かりのことだとは思いますが一応一言添えておきます。

 

この自分をどのように魅せるか、という戦略は、自分のキャラを作るのと一緒です。

自分のキャラを作るのは、色んなコミュニティを築ける力になります。

 

いじめっ子はしらないでしょう。気づかないでしょう。

知っててもできません。切羽詰まっていませんから。

 

いじめられているからといって何もかも委縮することはありません。

あなたの今の状況は、ただの嫌な経験で終わらせるのはあまりに悔しい。だから利用してください。成長の糧にぜひしてほしいと、つい思うのです。

いじめを悲しい思い出ではなく、ああ、あれがあったから今の自分がいるな、と振り替えられるようになれる人が増えれば嬉しいです。

でも決して、無理はしないでくださいね。